将来の夢はクリニックで働く歯科衛生士!夢を叶えるために必要な情報をご紹介

このサイトでは、将来クリニックで働く歯科衛生士を目指している方に、夢を叶えるために必要な情報を紹介しています。
衛生士は、ライフステージが変化しても働きやすく、またブランクが空いてしまっても復帰支援等が手厚いため、女性を中心に人気が高まっている職業です。
近年では、一度社会人になり働いたのちに退職し、専門学校等で学び資格を取得する人もいるほど魅力的な職種となっています。
なおこの記事は現役の資格保有者が執筆しています。

将来の夢はクリニックで働く歯科衛生士!夢を叶えるために必要な情報をご紹介

クリニックで歯科衛生士として活躍するためには、資格を取得するために勉学に励むことはもちろんですが、クリニックでどのように働いていきたいかを明確にする必要があります。
院によってもそれぞれ特性があるからです。
歯科医師が1人で経営しているような小規模医院もあれば、何人も歯科医師と歯科衛生士が在籍し毎週セミナーを行なっているような大規模医院もあります。
また、治療内容も院によって異なり、歯科予防処置をメインで行なっている院もあれば、治療をメインで歯科医師の補助が業務の中心となる院もあります。
自分がどのように働いていきたいかを考え就職活動をすると、より自分の希望に叶う働き方ができる可能性が高まるでしょう。

歯科医院で働く歯科衛生士の仕事内容

歯科医院で診療のサポートをしている歯科助手と違って、歯科衛生士は国家資格を有する者しか従事する事が出来ません。
歯科助手と歯科衛生士が出来る主な仕事内容の違いは、口の中に手を入れられるかです。
治療の時に使う器具の消毒や滅菌、後片付けや床の掃除その他のカルテが置いてある棚や受付業務等は歯科助手でも出来ます。
歯科助手は無資格でなれる仕事です。
患者の口に手を入れる、口腔内を触る責任が資格手当がつき、給料面でも差が出てきます。
予約診療が主流なので、基本的には飛び込みの患者は受け付けません。
その日の予約状況と患者の診療の進み具合や治療計画で1日のスケジュールが決まるので、休日出勤や残業等の大幅な変更はありません。
一概には言えませんが、歯科衛生士が長く続けられる仕事なのはワークライフバランスが取りやすいからと言えるでしょう。
医療系資格はたくさんありますが、患者を笑顔で迎えるおもてなし精神が特に必要な仕事です。

一般的な歯科衛生士の年収や時給の金額

歯科衛生士の年収は、経験年数や勤務する職場によって異なります。
また、勤務形態によっても差があります。
正社員として働く場合はボーナスや諸手当などももらえることから、年収が高い傾向です。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査結果によると、35~39歳の歯科衛生の平均収入金額は379万7,700円です。
歯科衛生士は国家資格であるため、アルバイトやパートで働いた場合でも、高時給となっています。
平均時給は1,500円~2,000円程度です。
コンビニエンスストアやファミリーレストランなどでアルバイトをするよりも、稼ぎやすい仕事といえます。
歯科衛生としてのキャリアのある方ならば、それ以上に時給が期待できることでしょう。
虫歯の治療、歯並び矯正、ホワイトニングなど歯の治療を必要とする人は全国各地にいるため、働き先で困らないことも歯科衛生のメリットです。
結婚や出産などで退職しても、歯科衛生士の資格があれば復帰しやすいため、長期的に稼いでいくことも可能です。

歯科衛生士になるには何年かかる?

歯科医院などで活躍する歯科衛生士ですが、身近な存在であり憧れている人も多いでしょう。
ですが歯科衛生士になるには国家試験を突破しなくてはなり、さらに受験資格を得るために決められた期間、文部科学大臣または都道府県知事が指定する養成所に通い所定の課程を修了する必要があります。
では何年学べばいいのでしょうか。
かつては2年間の学習で受験資格を得ることができましたが、法改正により2010年4月以降は養成課程3年制以上のみと決められています。
文部科学大臣または都道府県知事が指定する養成所には歯科衛生士の専門学校や短大、大学がありますが、大学だと卒業までに最低4年間かかるのに対して専門学校だと最短の3年で済みます。
もし1年でも早く歯科衛生士としてスタートしたい場合は専門学校をおすすめしますが、大学や大学院に進学すればより専門的な知識を学べるほか大卒ということで採用時に有利に働く場合もあります。
コストや学習期間だけでなく、自分自身が今後そのようなキャリアを描いていくかをよく考えて選ぶことが望ましいです。

歯科衛生士の仕事に向いている人の特徴

女性に人気の職業の1つに歯科衛生士が挙げられます。
歯科衛生士に向いている人の特徴としては、まず第一に病気の治療や予防に興味がある点が挙げられます。
困っている悩みを治してあげたい、また悪くならないように予防に努めたいなどという気持ちがある場合には向いていると言えるでしょう。
そして地域の人たちの健康を守りたいと考えている人にも向いています。
歯科クリニックは一般的には地域の人たちのためになる施設です。
このような中で地域の人たちの健康を守れる事は、大きな喜びにもなります。
患者さんと直接コミュニケーションをとって処置を行うことになります。
どのような悩みを抱えて悩んでいるのか、治療をしている間に痛みが強くなっていないか、自宅に帰ってから正しい歯磨きができているのかなどをチェックする必要があるため、コミュニケーションスキルに自信がある人も向いています。
働く場所により幼い子供から高齢者まで幅広い年齢層の患者に関わることになるため、誰にでも優しく接することができる優しい人であれば素質は十分です。

歯科衛生士の資格を活かして働ける場所

国家資格である歯科衛生士は一般的な歯医者以外にも資格を活かして働く場所があります。大学及び総合病院の口腔外科や歯科もその一つであり、歯科衛生士の仕事は歯の衛生を保つことやブラッシング指導だけではなく、より専門性の高い手術準備や補助、感染症予防を目的とした口腔ケアが仕事内容となります。大きな病院であればあるほど、様々な疾患を抱えた人が多く受診するので、歯科分野の最前線で活躍することが可能です。
このほか地域の市町村に設置されている保健センターがあります。保健センターでは主に高齢者や小さな子供の歯の健康を守る啓蒙活動を行っており、節目の健診の際には保護者へ具体的なアドバイスを行います。職場環境は大変よく仕事がしやすい場所でもあるので、結婚をしてからも働くことが可能です。
さらに医療機器を扱う企業でも活躍することができます。企業では歯科衛生士としての知識を生かすことが可能であり、商品の提案などを行っています。

歯科衛生士が人手不足に陥ってる原因

女性に人気の職業の1つに歯科衛生士が挙げられます。
"医療業界においては、人出不足がしばしば問題点として指摘されます。これは、医師や歯科医師などは仕事の性質上スペシャリストであることが求められ、人材の養成に多くの手間がかかることが主な理由となっています。
ただ、近年では歯科衛生士のような、国家試験の合格率が90%を超える職種においても、人手が足りないという声がしばしば聞かれます。業界団体の調べによれば、2018年度における求人倍率は21.0倍で、求人数が求職者数の数を大幅に上回っています。
歯科衛生士が人手不足になっている理由はいくつかありますが、その中心となるのは主要な就業場所である歯科医院数の増加です。2016年に行われた調査では、全国の歯科医院数は約6万9千軒となっており、これはコンビニエンスストアよりも多い数字です。当然その分だけ歯科衛生士の需要も高くなっています。
また、わが国では歯科衛生士が伝統的に女性によって担われてきたのも、人手不足の要因の1つと言われています。つまり、資格を持ちながら家事や育児などの両立が難しいために就業していない人がかなりの数に上るのです。

歯科衛生士の就職や転職でも口コミは参考になる

歯科衛生士の就職や転職を検討している人は、口コミを細かくチェックすることが大切なポイントです。求人の詳細だけでは判断することが難しい職場環境に加えて、人間関係や携わる仕事などを知ることができます。自分に最適な職場環境が整えられているのか見極められるようになるため、口コミを参考にするのは効果的な方法です。
納得できる職場を選ぶため、歯科衛生士の就職や転職を希望している人は良い部分ばかりではなく、悪い部分も確認しないといけません。良い部分だけ確認してしまうと総合的に判断するのが難しくなり、職場選びを失敗してしまう恐れが出てきます。再度就職や転職を考えなくてはいけない恐れが出てくるので、悪いところも面倒かもしれませんがチェックするのがコツです。
総合的に確認していき、特に問題がない場合は応募しても大丈夫です。あまりにも不安要素が強い場合は無理して応募するのではなく、別の歯科衛生士求人を選択することも必要になってきます。

職場を見学してから決めたい歯科衛生士の職場

無理なく働き続けるためには、できる限り過酷な労働環境ではないところを選択しなくてはいけないです。残念ながら歯科衛生士の職場によっては、残業が頻繁に発生していて深刻な状況に発展しているケースがあります。短期間なら我慢することができるかもしれませんが長期間そのような環境で仕事をすることで、心身の疲労が大きくなる恐れが出てきます。病気や怪我などをしやすくなるので、気を付けないといけないです。
また携わる職場によって、歯科衛生士として少しずつ成長できるのか違ってきます。同じ仕事ばかりするだけでは、残念ながら一定以上成長するのが難しいです。様々な仕事を行うことができ、優秀な歯科衛生士として成長できれば、給料やキャリアアップにも繋がります。
そこで職場見学を積極的に実施していき、どのような環境になっているのか自分なりに判断することが必要です。この時に設備や機器などをチェックするだけではなく、良好な人間関係が保たれているのかチェックすることが重要です。最適な職場を選ぶことで無理することなく、仕事を実施できるようになります。

信頼度の高い情報を参考に決める歯科衛生士の就職や転職先

歯科衛生士の求人情報をチェックする際に、たくさんの求人がある中で、一人一人に合う職場を見つけられるように情報を集めていくことが重要になります。
良い内容の求人だと思って応募しても、思っていた就職先ではなかったことに驚いてしまう方もいます。求人票に書かれている内容をすべて信頼するのではなく、その職場の離職率をチェックしてみるなど、幅広く情報を集めていくことをおすすめします。歯科衛生士の求人情報を参考にしていくときに、人材紹介会社のサービスを利用することも大切です。スタッフに相談をしながら希望する求人を見つけられるように、情報収集を効率よく行っていけます。スタッフが見た職場など、知りたい情報を教えてくれるため、納得してから求人に応募できるようになる方もたくさんいます。就職先を決める時に、評判が良いところを探せるように、信頼度の高い情報を提供してくれる人材紹介会社のサポートに注目することをおすすめします。

著者:丸尾次雄

筆者プロフィール

長野県松本市生まれ。
歯科医院の業務に従事する人たちのキャリアアップを支援しています。
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